ロケットストーブでピザ・パンを焼こう!【漫画編】
ロケットストーブの作り方を漫画で楽しく説明してくれている高橋はるのさんの「山の子」で、またロケットストーブの漫画を描いておられました!
『ロケットストーブの利点の再チェック』と『ピザやパンの作り方』を、
コナラちゃんとクヌギくんが楽しく説明してくれています♪
パンやピザを作りに役立つノブヒェン窯の作り方は必見です!
より詳しい写真入りの説明はこちらにあります。
転載を快く許可してただいた、高橋はるのさん、ありがとうございます。
また、転載記事の中にもありますが
・キッチンストーブ・フライパンを利用したノブヒェン窯を考案された
<焚き火小屋の備忘録>のnature21-plusさん
・ピザのレシピや写真を提供してくださった
<田園で豊かに暮らす>veronica-tさん
とても有用な情報を発信しておられるお二方にも感謝です。
ありがとうございます。
---ここから転載----------
特別編<フライパンのパン焼き窯でピザを焼こう!>
前回の<被災地に届いて。瓦のキッチンストーブの作り方>では、このキッチンストーブの燃料効率の良さが
もうひとつ伝わっていなかったように感じました。
瓦や煉瓦、敷石などで作れる点は、本当に素晴らしいのですが
同じくらい素晴らしいのが、この調理器具の省エネ度です。
今回の漫画にも描きましたように、本当に少ない燃料で素早く調理ができる。
平時でも、
素早く調理ができるというのは、とてもとてもありがたいことですが、
それが災害時ともなれば、なおさらのことでしょう。
燃料も、1日3回の調理の分を集めて来る・・・・・ということが何日も続けば、
被災地では、しだいに疲れてくると思うのです。
そういう点からも、この瓦のキッチンストーブが、災害時のツールとして活躍してくれることを願っています。
前回の<被災地に届いて。瓦のキッチンストーブの作り方>では、このキッチンストーブの燃料効率の良さがもうひとつ伝わっていなかったように感じました。
瓦や煉瓦、敷石などで作れる点は、本当に素晴らしいのですが
同じくらい素晴らしいのが、この調理器具の省エネ度です。
今回の漫画にも描きましたように、本当に少ない燃料で素早く調理ができる。
平時でも、
素早く調理ができるというのは、とてもとてもありがたいことですが、
それが災害時ともなれば、なおさらのことでしょう。
燃料も、1日3回の調理の分を集めて来る・・・・・ということが何日も続けば、
被災地では、しだいに疲れてくると思うのです。
そういう点からも、この瓦のキッチンストーブが、災害時のツールとして活躍してくれることを願っています。
今回描いた<フライパンのパン焼き窯>も、災害時、大変に助かるツールだと思います。
災害時にパンやピザを焼くの?????
と思われた方も多いかもしれませんが
水道が止まってる場合が多い災害時。
お米を炊くのは、かなり難しいことだと思います。
また、お米を炊いた後のお鍋を洗うのも、難しい。
しかし、
パンやピザなら、少量の水で作ることが出来ますし、
食べる際も、個人の器に盛り分ける必要がありません。
フライパンから直接取って食べれば良いので、洗い物が減ります。
調理後のフライパンを洗うのも簡単です。
(焚き火にかけるのでフライパンやボウルがすすけますが、フライパンのすすは、
調理前にフライパンの底にクレンザーを塗っておけば、簡単に落とせるそうです)
そして、余熱がいらない
というのも、
大きな長所ではないでしょうか?
これは、日頃オーブンを良くお使いの方なら、驚かれるはず。
余熱がいらないことで、燃料も調理時間も少なくてすむのです。
もちろん、
このパン焼き窯はガスコンロの上でも使えますから
災害時だけではなく、平時でもメリットの多い調理器具ではないでしょうか。
(なお、ガスコンロでお使いの場合は、↓の<追記 ①>を読んでからにしてください)
この<フライパンのパン焼き窯>でパンを焼く方法。
漫画では描きませんでしたが
このパン焼き窯を考案されたnature21-plusさんの
<焚き火小屋の備忘録>のこちらのページに書かれています。
ピザと違うのは、フライパンに敷く煉瓦を、事前に10分くらい水に浸けておくこと。
パンを焼いてみたい方は、是非、↑のページをご覧になって、トライしてみてください。
ピザのレシピは、veronica-t さんの<田園に豊かに暮らす>のこちらのページに詳しいです。
追記①:
瓦でキッチンストーブを作られた方は問題ありませんが、もし、煉瓦や敷石など、瓦以外の物でキッチンストーブを作り、このパン焼き窯を使われる方へ。
もしくは、ガスコンロでこのパン焼き窯を使われる方へ。
フライパンのパン焼き窯の内側の小さいボウルと外側の大きいボウルの間に、少しすき間を作るため内側のボウルと外側のボウルの間に、小さな石か割れた瓦でも置いてください。
瓦のキッチンストーブの場合、瓦の凹凸のおかげで外側のボウルが軽く浮き上がるのですが平らな材料で作ると、ストーブにパン焼き窯をセットした時、内のボウルと外のボウルがくっついてしまうのだそうです。
ガスコンロで使う場合も、同じ理由でくっついてしまいます。
「すき間」がポイントなので、忘れずに石とか瓦でスペースを作ってやってください。
追記②:
フライパンのパン焼き窯の底に敷いた割れ瓦を、金網に変えると
肉でも何でも焼けます。
短時間でオーブン料理が可能です。
追記③:
大人数の炊き出しをされる場合、瓦のキッチンストーブを二口にする方法もあります。
こちらのページをご覧ください。
携帯で画像の文字が読めない方の為の書き起こし
・登場人物
黒髪の子:コナラちゃん(略して[コ]と表記)
白髪の子:クヌギ君(略して[ク]と表記)
誰が話してるかわからないところは●になってます。
また、補足説明は()で囲ってあります。
瓦のキッチンストーブでピザやパンを焼いてみよう!
コ:災害の被災地でも手に入る瓦と石と土で瓦のキッチンストーブを作ってみよう!
ク:ほんの少しの小枝や木のきれっぱしでジャガイモだって煮えちゃう。すっごく便利なストーブなんだよ!
——
コ:災害の被災地でも工具なしで誰でも作れる瓦のキッチンストーブ
ク:スープや煮物だけじゃなくて、なんとピザやパンも焼けるんだって!
——
コ:---その前に瓦のキッチンストーブのすっごくいい点をここでもう一度宣伝しておきます
ク:あのね本当にこれくらいの薪でカレーやおでんが出来ちゃうんだよ
——
コ:災害時避難所での煮炊きってドラム缶のストーブとか、一斗缶のストーブがよく使われると思うんだけど
——
●:あれってお湯をわかすのにもかなり時間がかかるんだよね
その分、焚き木がたくさんいるし
●:煙で目が痛くなるし
——
●:キャンプでたまに焚き火料理をするなら楽しいけど、被災地で1日3回、煙いのをがまんして料理をし続けるのは大変です
●:たくさんの焚き木を集めるのもひと仕事だと思う
——
ク:その点瓦のキッチンストーブなら少しの焚き木を集めればいいんですよー
コ:それになんとビックリ煙が出ないんですってよ!
——
●:えーっ、なんで!?
---って思うでしょ
●:それはね構造上ストーブの中で完全燃焼がおこるから煙がでないんだって
[ストーブ断面図]
(上昇気流がおこって上に空気がぬける)
(上へ空気が抜けたぶんここから新しい空気が吸い込まれる)
(ストーブの中には常に新鮮な空気があるので薪は完全燃焼する)
——
●:お鍋を乗せる所は瓦積みで安定してるし
ク:瓦が熱をため込むので、そばにいるとじんわり~~~っとあったまるし
——
コ:いいとこいっぱいのキッチンストーブでした!
ク:はい、よく言えました~~~すばらしい丸暗記!
——
コ:ふい~~~っ
ク:さて!ここからが今日の本題です。瓦のキッチンストーブでピザやパンを焼く方法があるんですって
(アンチョコ見ながら)
——
ク:えーとね、そのためにありあわせの物でパン焼き窯を作ります
コ:パン焼きがまぁ??
——
コ:……(どどーん 巨大な煉瓦窯を想像)
ク:違うの違うの、そんな煉瓦のでっかいのじゃなくて
——
ク:ありあわせって言ったでしょ?では、まず使い古しのフライパンを用意して下さーい
コ:フライパン?ボロいのでいいんだね?
ク:そうでーす
——
ク:次にステンレスのボウルを2個。同じ大きさのがいいです
これはフライパンの中に伏せて置ける大きさのを用意してね
——
ク:それからステンレスの大きめのボウルを1個
これはフライパンをスッポリおおえる大きさのを
——
ク:そして割れた瓦。フライパンの底に敷き詰められるような形を集めて下さい
コ:ふう---ん
——
ク:以上、材料終わり。じゃあこれで作りましょー
コ:ええ、これだけ!?
——
コ:これだけでできるの?
ク:できます。じゃあフライパンの取っ手を金切りノコで切り取りましょう。取っ手のプラスチックが火で溶けちゃうから
コ:切っ………
——
コ:……切れるの?フライパンて---
ク:大丈夫大丈夫。案外簡単にポロッと切り取れるんだって
——
ク:次に小さい方のボウルのひとつをキッチンばさみか裁ちばさみで切ります
(思いっきってハサミをブッスリつきたてて)
(ジョキジョキ横に切って切りはなす)
コ:切っ………
ク:大丈夫大丈夫。案外楽に切れるんだって!
——
ク:プライパンとボウルの切り口はとがっていて危ないから金やすりでこすって丸くしておいてね
——
ク:はい。加工は以上です。じゃあピザを焼いてみましょー
コ:!
——
ク:まず割れ瓦をフライパンの底に敷きます。これで炎の熱がじんわりと伝わるからピザがこげつかないですむんだって
——
ク:次に切ったボウルの下の部分をフライパンに置きます。ボウルの内側に瓦がおさまるようにしてね
——
ク:さあ瓦の上にピザ生地を置きまーす
コ:うう 美味しそう……
——
ク:この上に同じ大きさのボウルを重ねて
——
ク:キッチンストーブの上に置いて、上から大きいボウルをかぶせて
——
ク:火を起こします。火が勢いよく燃え始めてから---
●:はい、1分……2分
——
コ:3分!とえーーーっ。3分で焼けちゃうのぉ!?
ク:そうなの。このパン(ピザ)焼き窯を使うと余熱が必要ないんだよね。早いよね
熱いから素手でさわっちゃダメだよ
(軍手3枚重ね)
——
ク:だから薪ストーブ用に売られてる薪の束の半分くらいでピザが20枚も焼けるんだって
これくらいかな
コ:20枚~~~
——
ク:もともと省エネの瓦のキッチンストーブだけどリサイクルのパン(ピザ)焼き窯でますます省エネなんだね
コ:分かったから冷めないうちに食べよう!で、食べたらもう1枚焼いてね
——
本当にありがとうございました。
月曜日に、瓦のキッチンストーブとフライパンのパン焼き窯を使って
被災地の避難所でピザを焼く企画があるそうです。
子供達やお母さん方がたくさん参加して、楽しみつつ、
このツールのすごさ、便利さに触れてくれたら
と願ってます。
あの美味しそうなピザの画像を見てたら、確かに作りたくなりますよね!
瓦でキッチンストーブがちょっとづつですが広まって行ってくれるのは嬉しいですよ♪
私も時間があれば、仲間とピザ作りしたいです。
もちろん、ロケットストーブで(^^)