ロケットストーブの作り方を漫画で解説!
「瓦で作るロケットストーブ」で、ロケットストーブの作り方について、写真で紹介しましたが、この作り方を漫画で紹介している方がおられました!
高橋はるのさんの「山の子」です。
漫画なので凄く読みやすく、可愛らしい子ども達(コナラちゃんとクヌギくん)がワイワイ騒ぎながら解説してくれるのでとても面白いですよ♪
ぜひ読んでみて、作り方の参考にしてくださいね。
転載を快く許可してただいた、高橋はるのさん、ありがとうございます。
被災地域にこの素敵な漫画が届くように、広めるお手伝いさせていただきます。
---ここから転載----------


被災地で不自由な生活をされている方や、
これからたくさん当地に入って行かれるであろうボランティアの方達に
きっと役立つキッチンストーブです。
工具無しで、老若男女、誰だって造れる調理道具です。
「瓦の・・・・・」と名付けられていますが、新しく建てた家ですと、瓦を使っていない場合も多いですよね。
また雪の多い地域も、瓦屋根は少ないかもしれません。
でも、
このキッチンストーブは、構造さえ理解できていれば、他の材料でも応用が可能です。
例えば、ガーデニング用の煉瓦や敷石、敷き瓦などでも造れるのではないでしょうか。
瓦が無いから・・・・・とあきらめずに、
「瓦のキッチンストーブ」を造って、是非役立ててください。
瓦ほど面積が無い材料(煉瓦とか敷石とか)の場合は、積み上げた時の安定性が問題になってきますが、
両脇の壁の外側に土を盛って安定させると良いでしょう。
昔の「かまど」「おくどさん」みたいな感じで、どっしりとキッチンストーブの両脇に土を盛るのです。
あきらめないで。
造ってみてください。
漫画製作 高橋はるの
この<被災地に届いて。瓦のキッチンストーブの作り方>ページ上の漫画、写真、文章について、
転載、転用、2次使用の制限はありません。
ご自由に使い、役立ててください。
被災地では、PCを無くされた方や携帯を充電できない方が、今もたくさんいらっしゃると思います。
その方達にこの<作り方>が届くよう
プリントアウトしてコピーをし、紙で配れる立場の方に、どうかこの情報が届きますように。
皆さんのご協力を、どうかよろしくお願いいたします。
---ここまで転載----------
高橋はるのさんが仰っているように、このロケットストーブは必ずしも瓦が必要なのではありません。
モノが燃える原理を押さえておけば、煉瓦でも敷石でも何ででも使えます。
生き残るために諦めず、考え抜き、応用していくこと…それを学ばしてくれる一言だと感じました。
このブログを書いているのは2011年4月16日。
東日本大震災発生から1ヶ月経ちましたが、まだまだ被災地域では復旧の目処が立たない地域があります。
多くの人の、様々な力が集まりますように、皆で協力して日本復興を頑張っていきましょう!
携帯で画像の文字が読めない方の為の書き起こし
・登場人物
黒髪の子:コナラちゃん(略して[コ]と表記)
白髪の子:クヌギ君(略して[ク]と表記)
誰が話してるかわからないところは●になってます。
また、補足説明は()で囲ってあります。
【瓦のキッチンストーブの作り方】
コ:災害の被災地でも手に入る瓦と石と土で瓦のキッチンストーブを作ってみよう!
ク:ほんの少しの小枝や木のきれっぱしでジャガイモだって煮えちゃう。すっごく便利なストーブなんだよ!
——
コ:まずは石やブロックで土台づくり
ク:これくらいの大きさのできるだけ平らな土台を作ります
(縦90cm、横90cm、高さ10cm以上)
——
●:ここに瓦を2段重ねにして2枚並べて
——
コ:この瓦の両脇に石を置きます
ク:石の高さを瓦と同じくらいにしてね。この上に瓦を積む土台になるから
——
●:石の上に瓦を一枚ずつ、最初の瓦と裏表を反対にして置いてね
——
●:さらにその上に、手前にだけ瓦を1枚
——
コ:さ、ここに少しだけすき間ができたのがわかりますかー?
ク:木を燃やした時、ここから新鮮な空気が取り込まれるんですよ。ここ重要!
——
●:続いてこの瓦の両脇に割れた瓦を並べましょう
(割れた瓦)
●:この上にまた瓦を積んでいくから、高さを揃えてできるだけ平にしてね
——
●:はい、じゃあこの上に5~6枚ポンポンポンと瓦を積みます
●:奥も同じ高さになるように積んでね。空気の取り込み口と幅を揃えてください
(奥)
(空気取り込み口)
——
●:さあ、両脇の壁ができあがったら手前の方に瓦を3枚のせます
(3枚)
ク:ここでちょっと注目!
——
(奥)
●:まっすぐ積まないで奥に向かってちょっとずつずらして置いてみて
——
コ:? なんで?
ク:この方がストーブの中の炎の流れがスムーズになるんだって。少ない燃料でよく燃えます!
——
●:さあ、今度は奥の壁!
●:レンガがあればそれをピッチリ積み上げるといいけど……
(奥の壁)
——
●:なければ泥を練って壁の形に積み上げてもいいね
(両脇の瓦とピッチリすきまなく積む)
(ここに10センチ四方の口が開くように)
——
●:さあ、いよいよラストスパート。奥の壁の高さにあわせて、奥の両脇の壁にも瓦を積み足しましょう
(奥 ここにつみ足す)
●:それからちょっとずらして置いた瓦おぼえてます?あの上にも高さを揃えるように積み足してね
(手前 ずらしておいた瓦)
——
●:はい完成ーー♪
(この中で燃料が燃える)
●:実際に火をつけてみるとーー
(焚き付け口)
(空気の取り込み口)
——
コ:うわーーっ!すっごい炎!
ク:これはねストーブを縦に細長く作ったでしょ。火を焚くとストーブの中で上昇気流がおこって煙突を伝わるみたいにどんどん上に抜けるんだって。その分、空気取り込み口から新鮮な空気が吸い込まれて
——
ク:うちわであおいだり竹筒で吹いたりする効果が自然にえられるからなんだよ
コ:アンチョコ丸読みのくせにえらそーな…
それで、これくらいの小枝でカレーもおでんもできちゃうのかーー
——
コ:燃費のいい日本車みたいなキッチンストーブなんだね
ク:とりあえず何か作ろう。おなかすいた
コ:スープ?
ク:おみそしる?
ク:まずはあつ~いお湯をわかして
本当にありがとうございます。
PCで見ることを前提に描いてあるので
果たして携帯でこの画像を見たらどうなるのか・・・・・
かなり不安がありました。
細かいフォローをしてくださって
ありがとうございます。
伝えるために力を貸してくださる方がいることに、
本当に励まされます。
こちらこそ、漫画を掲載させていいただきありがとうございましたm(_ _)m
私には高橋はるのさんのように、漫画で楽しく伝える…なんてことはできないので、足りない頭でできることをさせていただきました。
こうした、皆のちょっとずつの力が繋がっていき、被災地域にまでしっかり届けばいいですね!
頑張っていきましょうね!